来賓玄関前に置かれているパンジーの花が咲いています。パンジーの花は、秋から春まで長期間咲く品種が多く、殺風景になりがちな冬のガーデンになくてはならない存在です。まだ寒い日が続きますが、パンジーの花のように元気に過ごしたいものです。
本校の朝礼では、教員一人一回、生徒に考えてほしいことを話をしています。本日の朝礼では、「日本と世界について知ることの大切さ」について話がありました。
ある英語の教材に「外国に訪れる前に、何をするべきでしょうか。まずは、その国についての本を読むべきです。」という言葉がありました。これを読んで、私が以前住んでいたシンガポールについて深く知らなかったために、大変恥ずかしい思いをしたことを思い出しました。
それは2月15日のことでした。夕方6時20分に、長く続くサイレンが1分ほどなりました。何のサイレンか分かりませんでした。調べてみると、この日は、「トータルディフェンスデイ」つまり、国防の日とし、その時刻にサイレンを鳴らすのだということが分かりました。83年前の2月15日にシンガポールが日本に占拠され、終戦までの約3年7か月の間、多くの市民がとてもつらい目にあった時代があったことを忘れず、二度と国が奪われないようにという思いを確かにするためのものだそうです。
このような歴史をもつシンガポールの人たちですが、日本人にとても親切でいつも優しく接してくれます。私は歴史を知らず気ままに生活していた自分が恥ずかしくなりました。
交通や通信の発達で、今後、ますます国と国との距離は近くなるでしょう。皆さんの中にも外国で活躍する人が出てくるかもしれません。それなのに、世界には私たちが知らないことがまだたくさんあります。これから先に出会ういろいろな国の人たちと良い関係を培っていくためにも、人と世界の国々ついてもっと深く知ることが必要です。私たちはこれから深く自ら学ぼうと進み続けなければいけないのだと思います。
是非、今日の話を受けて、自分ができることを考えてみてください。